保険診療の対象とならない自由診療や差額ベッド代などは含まれていません。また、傷病の治療費に限っているため、
正常な妊娠・分娩や健康の維持・ 増進を目的とした健康診断、予防接種等に要する費用も含んでおりません。
■診療種類別国民医療費
国民医療費を診療種類別にみると、医科診療医療費は29兆2,506億円(前年度比1.8%増)、歯科診療医療費は
2兆7,900億円(同1.9%増)、薬局調剤医療費は7兆2,846億円(同2.4%増)となっています。
■年齢階級別国民医療費
国民医療費を年齢階級別にみると、14 歳以下が 2 兆 4,829 億円(全体の 6.1%)、15~44 歳は 5 兆 2,244 億円
(同 12.8%)、45~64 歳は 9 兆 1,932 億円(同 22.5%)、65 歳以上は 23 兆 9,066 億円(同 58.6%)となり、
一人当たりの年齢階級別国民医療費では、14歳以下が15万3000円、15~44歳が11万6600円、45~64歳が27万8300
円、65歳以上が72万4400円となっています。
そのうち歯科診療医療費は、14歳以下が1万3700円、15~44歳が1万5700円、45~64歳が2万4000円、
65歳以上が3万2,500円となっております。
■都道府県別国民医療費
国民医療費を都道府県(患者住所地)別にみると、東京都が3兆9,679億円と最も高く、次いで大阪府が3兆744 億円、
神奈川県が2兆5,989億円となっています。また、鳥取県が1,945億円と最も低く、次いで島根 県が2,548億円、
福井県が2,568億円となっています。
一人当たりの国民医療費では、最も高いのが高知(42万1700円)で、以下は長崎(39万6600円)、
鹿児島(39万600円)となり、最も安いのは埼玉(27万8100円)で、次いで千葉(27万9700円)や神奈川(28万5700円)
となっています。
厚労省は1954年度から各年度の国民医療費を推計しており、推計結果が前年度を下回ったのは介護保険制度が創設
され、それまで国民医療費の対象だった費用の一部が同制度で賄われるようになった2000年度と、診療報酬のマイナス改定
が行われた02年度・06年度のみとなり、増加傾向が続いております。
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